Google Analytics 4 (GA4) では、Universal Analytics (UA)...
ケース別UTM実装―メール/LINE・SNS/QR/PDF/社内ツール | 参照元入門(3)
要点3行でサクッと
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UTMは施策の“目印”。媒体別に
source/medium/campaign
を決めて統一命名。 -
短縮は“UTM付与後→短縮→テスト”。多段リダイレクトやアプリ内ブラウザは要注意。
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**QR/オフラインは記録はUTM、分類は“カスタム チャネル”**で仕上げる。
1. 共通ルール(再掲)
ここがブレると集計に影響します。毎回ここから。
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小文字・半角・アンダースコア(
_)
、空白・全角・絵文字は使わない。 -
utm_medium
は既定チャネルに寄せる(例:email / social / paidsocial / cpc / display / referral / sms / …push
)。 -
内部リンクには付けない。
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公開前に自分でクリック→GA4リアルタイムで
source/medium
を確認。 -
Google公式 Campaign URL Builder を推奨。
2. メール(メルマガ/MA)
メール本文のリンクを素のURLにするとDirectに混在します。リンクが複数ある場合は utm_content
を分けるとどこをクリックしたかも見えます。
推奨
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utm_source=newsletter
(定期)/ma
(シナリオ) -
utm_medium=email
-
utm_campaign=yyyyMM_{project}
例?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=202508_member_sale&utm_content=banner_a
テスト
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PC/スマホのメーラーで開く→リンクタップ。
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GA4リアルタイムで
source/medium = newsletter / email
を確認。 -
URL短縮を使う場合も再テスト(末尾の
utm_
が残っているか)。
3. LINE・SNS(投稿/広告)
「逆さUTM」に注意:sourceは“どこで”、mediumは“どうやって”
UTMはsource=どこで/誰から
、medium=どうやって
が基本です。
例:source=line
× medium=social
(広告なら paidsocial
)。medium=line
のような独自語は、既定チャネルで認識されず Unassigned に落ちやすくなります。
3-1. 自然投稿
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utm_source=platform
(例:instagram
,twitter
またはx
で統一) -
utm_medium=social
-
utm_campaign=yyyyMM_{project}
-
差分は
utm_content=post_yyyymmdd
等
例?utm_source=instagram&utm_medium=social&utm_campaign=202508_ugc_contest
注意
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Instagramは投稿本文のURLはタップ不可→プロフィールリンクやストーリーズのリンク運用。
3-2. 有料SNS広告
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utm_source=platform
(例:instagram
,facebook
,tiktok
) -
utm_medium=paidsocial
(またはcpc/ppc/paid*
に統一) -
クリエイティブ別は
utm_content=carousel_1
など
例?utm_source=instagram&utm_medium=paidsocial&utm_campaign=202508_summer_cp&utm_content=carousel_1
テスト
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アプリ内ブラウザ(Instagram/LINE等)で開いて確認。
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短縮URLはUTM付与後に作成→リダイレクトで
utm_
が消えないかを見る。
4. QRコード/紙・店頭POP
紙でもUTMがあれば計測可能。設置場所別の source
で効果比較ができます。
推奨
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utm_source
:設置場所ごと(例:store_pop
,flyer_tokyo
,event_booth
) -
utm_medium=qr
(またはoffline
に統一) -
utm_campaign=yyyyMM_{project}
例?utm_source=store_pop&utm_medium=qr&utm_campaign=202508_grand_open
レポート
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qr/offline
は既定チャネルに無い→カスタム チャネル グループでmedium=qr
を“QR/オフライン”にマッピング。
テスト
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印刷前に実機で読み取り→GA4リアルタイムで確認。
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短縮を挟む場合は印刷前に最終URLで再テスト。
5. PDF/PowerPoint/オフライン配布ファイル
PDF内リンクもUTMで可視化できます。既定チャネルに合わせるなら utm_medium=referral
を推奨。PDFを独立で追いたい場合は utm_medium=pdf
など自社値+カスタム チャネルを。
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utm_source=pdf_brochure
(資料名など) -
utm_medium=referral
(またはother
。運用で固定) -
utm_campaign=yyyyMM_{project}
例?utm_source=pdf_brochure&utm_medium=referral&utm_campaign=202508_product_guide
テスト
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アプリ開き(Adobe Reader/PowerPoint)でもリンク遷移を確認。
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Referrer-Policy
やhttps→http の混在で参照元が落ちないかチェック。
6. 社内ツール/SaaS(Slack・Teams・CRM 等)
「社内閲覧の可視化」や「配布元の効果測定」が目的。外部KPIは汚さない設計(内部トラフィック除外 or セグメント分離)もセットで。
推奨:
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utm_source=slack / teams / intranet
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utm_medium=social
(またはreferral
に運用で統一) utm_campaign=yyyyMM_{project}
テスト:
-
アプリ内WebView(モバイル/デスクトップ)で確認。VPN/SSOの多段リダイレクトで
utm_
が落ちないか。
7. 短縮URL・多段リダイレクトの扱い
ここは落とし穴。テストを儀式化しましょう。
原則:UTM付与 → 短縮 → テスト(順守)。リダイレクトは可能なら1回まで。
チェック:
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最終URLに
utm_
が残っている -
リアルタイムで
source/medium
が想定どおり - HTTPS→HTTP への遷移が無い
8. そのまま使える命名テンプレ
施策 | 推奨 utm_source |
推奨 utm_medium |
例 |
---|---|---|---|
メルマガ | newsletter |
email |
?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=202508_member_sale |
LINE公式 | line |
social |
?utm_source=line&utm_medium=social&utm_campaign=202508_lp_update |
Instagram広告 | instagram |
paidsocial |
?utm_source=instagram&utm_medium=paidsocial&utm_campaign=202508_summer_cp&utm_content=carousel_1 |
店頭QR | store_pop |
qr |
?utm_source=store_pop&utm_medium=qr&utm_campaign=202508_grand_open |
PDF資料 | pdf_brochure |
referral |
?utm_source=pdf_brochure&utm_medium=referral&utm_campaign=202508_product_guide |
Slack共有 | slack |
social |
?utm_source=slack&utm_medium=social&utm_campaign=202508_internal_share |
9. 公開前チェックリスト(配布OK)
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公式 Campaign URL Builder または辞書付きスプレシで生成
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utm_medium
は定型語に一致(email/social/paidsocial/cpc/display/referral/sms/…push/qr) -
短縮はUTM付与後(再テスト済み)
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アプリ内ブラウザでの遷移確認(iOS/Android)
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GA4リアルタイムで
source/medium
を確認 -
内部リンクには付けない/PIIは入れない
10. まとめ
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媒体別の**定型
source/medium
**をチームで辞書化→迷いゼロに。 -
短縮・リダイレクト・アプリ内ブラウザは落とし穴。テストを儀式化する。
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QR/オフラインは記録はUTM、分類はカスタムが現実解。