GA4の「参照元/メディア」をどう読む? セッション基準とユーザー初回基準の違い |  参照元入門(5)

要点3行でサクッと

  • GA4は「参照元/メディア」を セッション基準ユーザー初回基準 の2軸でレポートする。
  • 数字が違うのはエラーではなく、基準が違うから。
  • UTMを正しく設計すれば、デフォルトチャネルグループで整然と分析できる。

参照元シリーズ過去の記事

参照元って何?GA4でよく見る「ダイレクト」の正体をやさしく解説 | 参照元入門(0)

1分で判定―UTMが必要な流入・不要な流入 | 参照元入門(1)

UTMの付け方・命名規則・NG例 | 参照元入門(2)

ケース別UTM実装―メール/LINE・SNS/QR/PDF/社内ツール | 参照元入門(3)

UTM運用の定着と管理 – 「付ける」から「回す」へ | 参照元入門(4)


1. GA4の2つの基準軸

GA4はイベントベースの計測なので、同じ「参照元/メディア」でも切り口が複数あります。

理解の入口は セッション基準ユーザー基準(初回) の2つです。

  • セッション基準(session source/medium)  その訪問(セッション)がどこから来たかを表す。  → 短期的なキャンペーン効果や直近の流入把握に便利。
  • ユーザー初回基準(first user source/medium)  ユーザーが最初にサイトへ来たときのチャネル。  → 新規獲得経路を把握するのに有効。

(ポイント!)この2軸を押さえていないと「トラフィック獲得」と「ユーザー獲得」の数字が違う理由が理解できず、混乱しがちです。


2. 標準レポートでの見え方

GA4の標準レポートで確認できるのは次の2種類です。

  • トラフィック獲得レポート  ディメンション:セッションの参照元/メディア  → 各訪問が直近どこから来たかを見る
  • ユーザー獲得レポート  ディメンション:ユーザーの初回参照元/メディア  → 新規ユーザーがどこから流入したかを見る

(ポイント!) 両者は基準が違うので数字が一致しませんが、どちらも正しい値です。


3. デフォルトチャネルグループとの関係

ここで前回までのUTM設計が効いてきます。

  • utm_medium を GA4既定の用語(email / social / paidsocial / cpc / display …)に揃えておくと、Unassignedに落ちず正しくチャネル分類される
  • QRやPDFなど既定にない流入は、カスタムチャネルグループを作って整理できる。
  • UTMを正しく設計することで、セッション基準でもユーザー初回基準でも、見やすく比較できる状態になる。

(ポイント)おすすめは「カスタムチャネルグループで全体の傾向を見て、参照元/メディアでさらに深掘りする」流れです。


4. 目的に応じた使い分け

  • 直近の施策の効果を知りたい → セッション基準
  • 新規ユーザーをどこから獲得したか知りたい → ユーザー初回基準
  • 既存ユーザーのリピート経路を知りたい → 探索レポートやLooker Studioで既存ユーザーフィルタをかける

(ポイント)探索レポートでは「セッション参照元 × 既存ユーザーセグメント」のクロス集計でリピート経路を可視化できます。


5. まとめ

  • GA4の「参照元/メディア」は一枚岩ではなく、セッション基準とユーザー初回基準の2軸で理解する。
  • 数字が合わないのはエラーではなく基準が違うだけ。
  • UTMを整備しておけば、チャネルごとに正しく分類され、2軸の比較が可能になる
  • 目的に応じて、どの基準で見るかを意識するのが分析の第一歩。

「トラフィック獲得とユーザー獲得、どちらを見ればいいのか…」

そんな疑問はよくあります。参照元設計とチャネル設計を整理したい方は、ぜひご相談ください。

この参照元の見方、今の理解で問題ないですか?

  • 今の参照元の見方が妥当か知りたい
  • 自社のケースで、どこまで考慮すべきか整理したい
  • 追加の実装や対応が本当に必要か判断したい

※ 依頼・実装を前提とした問い合わせではありません