UTMは付けることよりも運用体制を作ることが大切。
辞書化・スプレッドシート管理・テストの仕組み化でブレを防ぐ。
ダイレクトが減らない時はチェックリストで原因特定。
第1〜3話で「付け方」は整理しました。
しかし実務では「人によってバラバラ」「代理店ごとにmediumの使い方が違う」など、統一できない問題のほうが深刻です。
だからこそ、運用の仕組み化=一覧化・管理体制づくりが必要です。
UTMの設定は、結構自由にできてしまうからこそ、せめて自社内だけでもルールを設けて後から困らないようにしておきましょう。
1分で判定―UTMが必要な流入・不要な流入 | 参照元入門(1)
ケース別UTM実装―メール/LINE・SNS/QR/PDF/社内ツール | 参照元入門(3)
source:媒体名を公式綴りで固定(例:google, line, instagram)
medium:GA4既定チャネルに寄せる(email, social, paidsocial, cpc, display …)
campaign:yyyyMM_{project} フォーマットに統一
content:バナーやクリエイティブ差分
チームや代理店と共有する「命名一覧」をまず作りましょう。まじは代理店に作ってもらっても良いかもしれません。
プルダウン形式で選択できるようにすれば、誤字脱字を防げます。
バリデーション式を設定(例:小文字のみ/mediumは定型語のみ許容)。
出来上がったURLを 自動生成欄に吐き出す。
例:
運用の山場は「配信前の確認」です。
クリックしてGA4のリアルタイムでsource/mediumを確認
短縮URLを使う場合は必ず短縮後のリンクで再テスト
アプリ内ブラウザやiOS/Android実機でも確認
チーム内で「公開前チェックリスト」を定め、必ず記録を残すようにするとミスが減ります。
「UTM付けたのにダイレクトばかり…」そんな時は以下をチェックしましょう。
✅ UTMが正しく付与されているか
→ 短縮URLや多段リダイレクトで消えていない?
✅ アプリ内ブラウザ・HTTPS→HTTPの影響
→ リファラが落ちやすい環境ではカスタムチャネルで補正が必要。
補足:Unassignedに落ちやすいケース
utm_medium に独自語(例:line, facebookad, newsletter_2025)を入れてしまう
GA4の既定チャネルリストに一致しない → Unassigned扱い
運用上は medium=social / paidsocial / email / display … など既定語に揃えることが重要です。
UTMは「付け方」だけでなく「回す仕組み」が肝心。
辞書化・スプレシ管理・公開前テストを組織の儀式にする。
ダイレクトが減らないときは3つのチェックリストで原因を切り分け。
「UTMルールが社内・代理店でバラバラ…」というお悩みは多いです。
属人的なUTM運用を抜け出して、仕組みとして回せる体制づくりに困ったら、ぜひご相談ください。