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sGTMをSaaS化する。Stapeで。「導入・運用を簡単に」

近年、Cookie制限やSafari ITPの影響により、クライアントサイド計測(通常のGTMやGA4タグ埋め込み)の信頼性は年々低下しています。
特に、広告計測やコンバージョン連携を担うマーケティング担当者にとって、「データが取れない」「CVが一致しない」という課題はもはや日常です。

この状況を打開する手段として注目されているのが、サーバーサイドGoogleタグマネージャー(sGTM)
ただし、「導入が難しい」「構築コストが高い」というハードルから、実際の普及は一部の大手企業や上級エンジニアに留まっていました。

そこで登場したのが、sGTMをSaaSとして提供する「Stape」です。


なぜsGTMは難しいのか?

従来のsGTM導入は、GCP(Google Cloud Platform)上にサーバーを構築し、Cloud Run・IAM・SSL証明書などを自力で設定する必要がありました。
その過程には以下のような工程が含まれます:

  • Cloud Runのサービス作成

  • タグマネージャーコンテナのデプロイ

  • ドメインとの接続(CNAME/Aレコード設定)

  • HTTPS証明書の管理

  • ファイアウォール設定・負荷対策

つまり、「GTMタグを触れる」だけでは到底完結しないインフラ知識が必要だったのです。

中小企業やマーケ担当者がこの構築を自力で行うのは現実的ではなく、外注しても保守コストが高くなりがちでした。


Stapeで変わるsGTM構築の常識

Stapeはこの「インフラ構築の壁」をSaaS化によって解消しました。
アカウント登録後、ブラウザ上の操作だけで以下が完了します:

  1. Serverコンテナの作成(数クリック)

  2. Webコンテナとの連携設定

  3. DNSにCNAMEレコードを追加

  4. コンテナを公開してテスト

GCPやターミナル操作は一切不要。
しかもGTM本体はGoogle公式の仕組みを使うため、操作感も完全に同じです。

導入後は、ブラウザからログ状況を確認できる「Logs」タブや、APIリクエストの可視化機能も提供されており、技術者でなくても運用できます。


SaaS型sGTMの運用メリット

Stapeの最大の利点は「構築よりも、運用で効く」点にあります。

① SSLや証明書の自動管理

期限切れや再発行の手間は不要。Stapeが自動的に更新します。

② 負荷・スケール対応

アクセスが急増してもインフラを意識せずに済むクラウドスケーリング構造。
広告キャンペーンなど一時的なトラフィック増にも安心です。

③ 拡張機能がクリックで使える

CookieKeeperやCustom Loaderなどの機能も、専用UIでワンクリック導入。
GCP構築では手作業が必要だった部分を完全に自動化しています。

④ セキュリティ・安定性

Stapeは各国のデータセンターを選択でき、EU・US・Asiaなど地域要件に合わせたサーバー設置も可能です。
サーバーサイド経由のデータ保護・送信の一元管理を実現します。

日本リージョンにも対応しており、レスポンス速度やデータの所在といった懸念もクリアされています。


Stape導入の基本フロー(概要)

手順 内容
1 Stapeに登録し、Serverコンテナを新規作成
2 Webコンテナと接続し、イベントを中継設定
3 DNS設定で独自ドメインを割り当て(例:sgtm.example.com)
4 Previewでイベント発火を確認
5 本番公開

“運用できるsGTM”こそ次のスタンダードへ

sGTMの目的は、単なる「計測データの正確化」ではありません。
広告・分析・プライバシーの3要素を両立させるための基盤化です。

StapeのようにSaaS化されたsGTMは、

  • 導入スピード

  • 運用のしやすさ

  • 維持コストの低さ

この3点で、従来のGCPでの構築を大きく上回ります。

言い換えれば、「GTMを運用できる人が、sGTMもそのまま運用できる時代」が来たということ。
これまで分断されていた“マーケティング”と“エンジニアリング”の境界を、Stapeがつないでいます。


 

今後、GA4にもAI機能が追加されます。AIで誰でもデータ分析できる時代です。

しかし、どれだけ高性能なAIでも、間違ったデータを渡せば、間違った答えしか返ってきません。Cookieロスでデータに穴が空いていれば、AIも正しく分析できないのです。 

そしてもう一つ。AIは「数値」は出してくれますが、「なぜそうなったか」までは教えてくれません。

sGTMによる「正確なデータ整備」が、AI活用の大前提といえます。

 


Stape導入・運用のご相談は公式パートナーへ

mare internoは、Stape公式パートナーとして、
日本国内の事業者向けにsGTM構築・ITP対策・広告計測改善を支援しています。

「sGTMを試してみたいけど難しそう」
「GCP構築に踏み出せなかった」
「SafariやiOSでのCVロスを減らしたい」

そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
Stape導入から運用設計まで、貴社の環境に合わせて最適化いたします。

 


まとめ:サーバーサイド計測化の入り口としてのStape

mare internoでは、アクセス解析と広告計測の両面から、
クライアントに最適なsGTM構成を提案しています。

特にStapeのようなSaaS型sGTMは、サーバーサイド計測への最初のステップとして最適です。
将来的にCookieKeeperやCustom LoaderといったITP対策・ブロック回避も加えていくことで、
より安定した計測環境を構築することが可能です。


次回は、Safari ITPへの具体的な対策として「CookieKeeper」を中心に、
ファーストパーティCookieの有効期限を守る方法を解説します。