※本記事は、mare interno 広報・真礼によるコラムです。
専門的な解説ではなく、一般的な利用者の視点から感じたことを綴っています。
「Safariは疑わしきは通さない」と理解してから、計測の見え方が変わった
前回のコラムで、「Safariは疑わしきは通さない」という考え方を知りました。
制限が厳しい、という話ではなく、そもそもユーザーの立場に立って疑わしい行為はブロックする設計になっている、という話です。
そのときは、「なるほど、だからSafariは数字が合いにくいのか」と、どちらかというと一般論として受け取っていました。
でも、その前提を頭に置いたまま、いつもの計測のやり方を思い返してみると、少し違って見えてきたんです。

私たちがやってることはユーザーにどう思われてる?
少なくともSafariは、私たちの計測を「まあ信じていいよ」とは思っていない気がしました。
これまで当たり前のようにやってきた計測は、GAのタグをページに直接貼るか、GTMを経由して読み込むか、そのどちらかでした。
やり方は違っても、共通しているのは「ブラウザの中で動く」という点です。
ページが表示されて、JavaScriptが動いて、イベントが送られる。
私たちはずっと、その流れを前提に「計測できている」と判断してきました。
実際、長い間それで問題はありませんでした。
多少のズレはあっても、全体としては数字を見て判断できていたし、特別な違和感を持つこともなかった。
でも、ここ数年、特にSafariだけは様子が違います。
数字が少ない。取りこぼしが多い。理由がはっきりしない。
「ITPの影響ですね」と言われると、説明としては理解できます。
プライバシー重視の流れだし、仕方がない。
私自身も、そう納得してきました。
ただ、「疑わしきは通さない」という言葉を知ってから、その説明が少し足りない気がしてきたんです。
計測するとは何をすること?
Safariが疑っているのは、ユーザーの行動そのものではありません。
購入したこと、申し込んだこと、決済が完了したこと。
それらが起きていない、とは言っていません。
むしろ、そこは誰も否定していない感じがします。
疑われているのは、「何が起きたか」よりも、「どうやってそれを見ているか」なんだと思います。
ブラウザの中で動く計測は、JavaScriptが実行されるか、Cookieが残るか、通信が許可されるか、そのすべてをブラウザの判断に委ねています。
疑われた瞬間に、そこで観測は成立しなくなる。
GAのタグを直貼りしていても、GTMを使っていても、この点は変わりません。
やり方が違うだけで、立っている場所は同じです。
私たちはずっと、「ブラウザを通して見えた世界」を、そのまま事実だと思ってきました。
正直、それ以外の見方があるなんて、あまり考えたことがなかったです。
一方で、実際の出来事は確かに起きています。
購入は完了しているし、登録も終わっている。
それ自体が消えているわけではありません。
じゃあ、今見ている数字は何を表しているんだろう。
「起きたこと」なのか、それとも「ブラウザが通してくれた範囲」なのか。
そこまで考えて、ようやく気づきました。
これまでの計測の違和感は、設定やツールの問題というより、前提の置き方にあったのかもしれない、ということに。
私たちは長い間、ブラウザを観測地点として信頼してきました。
でも今、そのブラウザ自身が「それ、本当に信用していいの?」と聞き返してくる側に回っている。
だったら、計測も同じ前提のままでいいのか。
何を使うか、よりも、どこに依存しているか。
そこから考え直したほうがいいんじゃないかな、
と最近は思うようになりました。
まだ答えは出ていません。
ただ、「ブラウザで取れない」を誤差として片付けてしまうのは、もう違う気がしています。
— まれのWebコラム 第2回 —
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