ユニバーサル アナリティクス(UA)が終了して約2年。
「GA4に切り替えたけれど画面がまるで別物で開く気がしない…」――そんな声を毎日のように耳にします。実はつまずきの原因は たった2つ だけ。「見る視点の転換」と「最小限の画面・指標の絞り込み」です。今回はそのコツを、分かりやすくまとめました。
UAが「ページを評価するツール」だったのに対し、GA4は「ユーザーがどんな行動を取ったのか」を深く観察・分析するためのツールへと大きく進化しました。これまで重視されてきた“ページ単位”の評価から、“ユーザー単位”の体験全体を捉える視点への切り替えが求められるため、見慣れた「離脱率」や「平均セッション時間」といった従来の指標がGA4では姿を消しました。表面的な数字だけを追うのではなく、「ユーザーがどんなアクションをしたのか」「どの流れでゴールに到達するのか」といった行動分析が中心になります。ここを理解しておくことで、GA4独自の画面構成や指標の意味が自然と腑に落ち、次のステップにもスムーズに進めます。
画面 | わかること | 使いどころ |
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レポート ▶︎ レポートのスナップショット | 過去数日〜数週間の来訪者数・流入元・人気ページ | “全体の傾向”をざっくり把握 |
レポート ▶︎ リアルタイムの概要 | 今この瞬間の訪問者数・閲覧ページ・所在地 | 計測タグの動作確認/キャンペーン直後の反応チェック |
※上記画像はGoogle アナリティクス 4 プロパティ: Google Merchandise Store(ウェブデータ)から借用
「用語が多すぎて覚えられない…」という方は、まず下記4指標に集中しましょう。
指標 | 例えるなら | 見る目的 |
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ユーザー数 | 来店客数 | 集客のボリュームを把握 |
平均エンゲージメント時間 | 店内滞在時間 | コンテンツの“居心地”を測定 |
イベント数 | 商品を手に取った回数 | 行動量の多寡を確認 |
キーイベント | 購入・資料請求など | 目標行動の達成回数 |
※キーイベント(コンバージョン)は管理▶︎イベントで⭐を付けるだけで簡単に設定できます。
悩み | ワンポイント解決策 |
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イベント名が英語… | 英語のまま使うのがベスト。辞書シートを作ればすぐ慣れます。 |
売上が0円表示… | カート側でGA4の連携設定がされているか要確認。 |
UAの指標が見当たらない… | GA4では“ユーザー行動に役立つか”を基準に指標が再設計されています。増えた(変わった)指標を要チェック! |
ユーザー行動を見るツールだと認識を切り替える
スナップショット/リアルタイムの2画面で習慣化
ユーザー数・平均エンゲージメント時間・イベント数・キーイベントの4指標だけ見る
「GA4って簡単かも」と感じたら、次はイベント設計やビジネスKPIとの接続に進みましょう。当社ではGA4設計〜運用伴走までワンストップでサポートしています。お困りごとがあればお気軽にお問い合わせください。