GA4の「Direct(ダイレクト)」は、直接来た人ではありません

※本記事は、mare interno 広報・真礼によるコラムです。
専門的な解説ではなく、一般的な利用者の視点から感じたことを綴っています。

GA4を見ていて、**「Direct(ダイレクト)が多すぎない?」**と感じたことはありませんか?

広告を出しているのに成果が合わないとき、このDirectが気になり始める方はとても多いです。

ただ、ここで一つ大事な前提があります。

GA4のDirectは、「直接来た人」を表しているわけではありません。

Direct=「直接流入」ではない

一般的にDirectは、URLを直接入力したとか、ブックマークから来たとか、そういうイメージで捉えられがちです。

もちろん、それも一部には含まれます。でも、実際のDirectはそれだけではありません。

GA4におけるDirectは、正確にはこういう意味です。

参照元(source / medium)を特定できなかったため、結果として「Direct」に分類されたアクセス

つまり、直接来た「かもしれない」けど、どこから来たか分からなかった、という状態の箱なんです。

Directは「そう見えているだけ」の箱

Directに入る理由は、いくつもあります。

たとえば、ブックマーク、メールやLINEのリンクからのアクセス、アプリ内ブラウザ経由のアクセス、アクセスの途中で情報が切れてしまった場合など。

このように、途中の情報がうまく渡らなかっただけでDirectに分類されることがあります。

そのためDirectは、正体不明で怖い流入とか、何か重大なミスが起きている証拠というわけではありません。

「経路が見えなくなっただけ」、それがDirectの正体です。

(not set)との違いも押さえておきましょう

Directと一緒に、(not set)という表示を見たことがある方もいると思います。

この2つは、似ているようで意味が違います。簡単に言うと、Directは経路はあったはずだが判断できなかった状態、(not set)はそもそも分類に必要な情報が取れなかった状態です。

表示状態のイメージ
Direct来た理由はありそうだが、分からない
not set判断材料そのものがなかった

どちらも「異常」や「バグ」と決めつけるものではなく、GA4がそう判断した結果だと捉えるのが大切です。

Directが多い=悪い、ではない

Directが多いと、設定ミスでは?とか、広告の成果が失われているのでは?と不安になる気持ちはよく分かります。

ただ、Directには見直せるものとそうでないものが混ざっています。

この段階で大切なのは、「Direct=全部ダメ」と決めつけないことです。

では、どう向き合えばいいのか?

ここまでで分かるのは、Directは直接流入そのものではないこと、正体不明で怖い存在でもないこと、参照元が見えなかった結果の箱であるということです。

では、Directの中身をどう分けて考えるのか、参照元をどう整理して見ればいいのか。

この「考え方」については、参照元をテーマにした連載記事でより詳しく整理されています。

参照元って何?GA4でよく見る「ダイレクト」の正体をやさしく解説 | 参照元入門(0)

1分で判定―UTMが必要な流入・不要な流入 | 参照元入門(1)

UTMの付け方・命名規則・NG例 | 参照元入門(2)

ケース別UTM実装―メール/LINE・SNS/QR/PDF/社内ツール | 参照元入門(3)

UTM運用の定着と管理 – 「付ける」から「回す」へ |  参照元入門(4)

GA4の「参照元/メディア」をどう読む? セッション基準とユーザー初回基準の違い |  参照元入門(5)

Directを「直す」前に、まずはどう見るべきかを知ることが大切です。

まとめ

  • Directは「直接来た人」ではない
  • 「そう見えているだけ」の分類結果
  • not setとは意味が違う
  • 怖がるものではなく、整理するもの

ここを押さえておくだけで、GA4の数字はずっと冷静に見られるようになります。